大金を手にする方法[競馬予想]

 
これは、ある月の、僕と立石の収支表である。よく観察すると、分かることがある。

二人の的中率と、回収率。その二つがアンバランスな点である。

立石の的中率。はっきり言って、これは低い。1割9分しかない。プロ野球選手の打率に置き換えたら、即刻2軍落ちといったところである。

僕の場合はどうか。菊花賞予想は5割6分3厘。イチローでさえ記録したことのない打率。そんな数字である。立石の率とは、まさに雲泥の差。

しかし、回収率の欄を見ると、これが一気に逆転される。199パーセント。立石のほうが、僅差とはいえ僕よりも高いのだ。

いったい、なぜこのような現象が起こるのか?

この原因についてのファクターを挙げるなら、次の2点となる。



@ ヒモ頭数の多寡

A 軸穴馬の抜擢と人気馬を極力切ること



これだけでは、なにを言っているのか判然としないだろう。詳細に説明しよう。


まず、@について。二人の表を見比べてみると分かるが、購入した馬券の数に対しての金額が、明らかに立石のほうが少ない。彼の場合は、消去法の競馬予想。そのため、ヒモ頭数が絞られる。そうやってコスト削減をはかりつつ、大きな配当を狙うわけだ。

次に、Aについての説明。立石の1日当たりの購入金額は、枚数に比べると少額である。これは、僕らは基本的には1頭軸を買うものの、立石の場合、レースによっては2頭軸で購入することがあるため。また、2頭軸の場合にも軸穴馬≠ニいうものを選定して人気馬を極力切り、波乱のみ狙うスタンスを崩さない。ようは、堅い馬券ならいらないというスタンスを徹底させているのだ。

この2点は、立石の馬券購入哲学であり、いずれも結果的にコスト削減を実現させている。立石は、ハナから的中より回収を重んじているわけなのだ。

僕の場合は、まず、なによりも的中を重んじる。そのため、極力人気馬は切らず、軸も1頭にする。どうしても、馬券1枚当たりの投入コストは高めになる。そのため、当たっても赤字がありうるし、外れればかなり痛い打撃をこうむる。

そのへんの違いが、天皇賞予想の的中率は僕のほうが高いのに、回収率は低いという結果をもたらす。数字は、ウソをつかないのだ。個人の思考をきちんと反映している。